2026.02.13
Pediatric Research に、神経グループの中村春彦医師の「絵本の読み聞かせと発達」に関する論文が掲載されました。
これまで、読み聞かせが言語能力に良い影響を与えることは知られていましたが、運動能力や社会性を含む広範な発達領域への影響については十分に解明されていませんでした。
環境省が実施している「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加する約 10 万人のうち、必要な情報が揃っている 36,866 組の母子ペアのデータを用いて、絵本の読み聞かせが幼児期の発達に与える影響を検討しました。
その結果、3 歳時点での発達スコアを用いた解析では、読み聞かせの頻度が高いほど、5 つの発達領域すべてにおいて良好な発達と関連することを見出しました。この関連は、親の学歴や収入、子どもとの遊びの頻度、メディアへの接触時間などの影響を考慮して調整しても独立していました。また、読み聞かせの頻度が高い家庭では、子どものテレビ・DVD 視聴時間や、親が子どもの近くでスマートフォンなどを操作する時間が短いことも明らかにしました。