小児科専門医を目指す方へ - 目次

小児科専門医を目指す方へ

研修プログラム

プログラム修了後のキャリアプラン

腎臓

グループの魅力

腎臓グループでは小児の腎臓に関わるほぼすべての分野を診療しています。腎臓病というと血尿・蛋白尿を主訴とした慢性腎炎、あるいは小児ネフローゼ症候群のイメージかもしれません。先天性腎尿路異常(膀胱尿管逆流や水腎、異形成腎など)など泌尿器科に隣接する領域から、急性腎障害に対する血液浄化療法や慢性腎不全の維持透析まで幅広く診療しています。じっくりと慢性疾患を診る場面と集中治療に近い場面と両者を兼ね備えています。疾患だけでなく腎臓学の知識を身に着けて臨床をみると、身近な電解質の推移や体液管理がとても面白く見えてきます。

専門研修の概要

外来

  1. 学校検尿や3歳児検尿異常の新患を診察し、検尿異常を適切に判断できるようになる
  2. 超音波検査で先天性腎尿路異常や各種腎臓病に伴う異常所見を理解する

病棟

  1. 腎生検による診断から治療の過程を理解する
  2. 腎臓病患者の診療を通して体液管理や血圧管理を実践する

研究内容や診療における取り組みなど

日々身体所見をとり、検査結果の推移とあわせて、病態を考えることに重点をおいています。また、慢性腎臓病は成人期を見越し、腎臓の成長と身体の成長を考えながら診療をしています。腎臓病に、「成長」という要素が加わることが小児腎臓の醍醐味だと考えています。

研究としては難治性ネフローゼ症候群のリンパ球サブセットの解析を通した免疫学的背景の研究や腎炎患者さんの尿中に落ちてくる細胞(尿中落下細胞)を用いた幹細胞研究等を行っています。

日々の診療で病態を考えることで出てくる疑問を大切にし、突き詰めていくことが研究につながります。ぜひ患者さんをじっくりと診療し、一緒に病態を解き分けていきましょう!

主な学会

  • 日本小児科学会
  • 日本小児腎臓病学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本小児腎不全学会
  • 米国腎臓病学会(ASN)
  • 国際小児腎臓病学会(IPNA)

主な学会

  • 日本腎臓学会専門医