東北大学小児科ホームページをご覧頂き、ありがとうございます。
当教室は、1918年に開講し、90年以上の歴史を持つ小児科学教室で、私は七代目の小児科教授になります。開講以来、当教室では大学の使命である、診療、研究、教育の推進を行ってきました。診療面では、開講以来、優れた小児科医を数多く育成し、世に送り出してきました。教室の同窓会員数は400名を超え、その多くが、東北地方の大学病院や中核病院小児科の勤務医として、あるいは地域住民から信頼される開業医として、東北地方の小児科医療を広く支えています。東北大学病院には、30名近くの日本小児科学会専門医が在籍し、7つの分野(血液腫瘍、新生児、神経、内分泌、腎、循環器、代謝)の各専門医による高度医療を提供しています。病棟には院内学級、プレイルーム、臨床心理士、保育士、などを配し、入院中のお子さんが出来る限り楽しく治療を受けられる環境を整えています。
研究面では小児科学の教科書を書き換える、多くの優れた研究業績が同窓の先生方により生み出されています。
例として、
- 新生児呼吸窮迫症候群のサーファクタント療法の開発
- 糖原病Ib型の疾患概念確立・診断法開発
- 初めての単球系白血病細胞株THP1の樹立
- 重篤な新生児脳症を惹き起こす高グリシン血症の病態解明・診断法開発
- 原因不明の新生児肝炎であったNICCDの疾患概念確立・治療法確立
- フェニルケトン尿症に対する経口薬物療法(BH4)の開発
- コステロ症候群などのヌーナン症候群類縁疾患の病態解明・診断法開発
- モヤモヤ病の疾患感受性遺伝子の同定・遺伝リスク診断法開発
などが挙げられます( 教室の歴史 )。単に論文数を増やすための研究ではなく、小児科診療を変え、病気のお子さんに貢献することを目指しています。
大学での教育の対象は、医学生、一般小児科研修医、専門分野研修医、大学院生、の4つです。医学生に対する教育では、小児科の魅力を伝えることを重視しています。最近、小児科実習を希望する学生の増加している、学生が選ぶBest teacherに小児科医が選ばれた、ことなどから医学部教育に好感触があります。一般小児科教育では、研修プログラムである 「 プログラム in MIYAGI 」 にエントリーされる研修医数がここ数年着実に増加し、小児科医育成に明るい兆しがあります。専門分野研修では、大学における7つの専門分野だけでなく、宮城県立こども病院、仙台市立病院救急救命センター、仙台赤十字病院NICUなど、幅広い選択肢を提供できるようになりました。大学院教育では、将来の「小児科学診療を変える研究」に向けた学問的・技術的基盤の構築を目指しています。教科書を読んでも治す事ができない、あるいは診断することも出来ない患児に遭遇したとき、多くの小児科医は「その状況を何とか変えたい」と感じます。その気持ちを強く、長く持ち続け、「小児科診療を変える研究」に結実させます。
以上、東北大学小児科のご紹介をしてきました。このホームページでは、教室の活動に関する新しい情報を出来るだけ早くお伝え出来るように、順次アップデートを行っています。時々、ご覧頂ければ幸いです。
2011年7月 東北大学大学院医学系研究科小児病態学分野教授 呉 繁夫



