東北大学小児科専門医育成プログラム プログラムinMIYAGIパンフレット

研修責任者 桜井 博毅 感染症 グループのアピールポイント ・年間 400 例程度のコンサルテーション症例を経験することで、小児感染症専門医として十分な経験を得ることができる。また近年では、 県内の小児結核や先天感染などの症例も当科に集約されつつある。院内の仕事のみならず、小児感染症学会のセミナー運営委員や、院外 の感染対策の教育、商業誌の執筆なども経験することが可能である。 研究内容や診療における取り組みなど ・コンサルテーション症例を通して EBM を意識した感染症診療の思考プロセスを学ぶ。 ・毎日の細菌ラウンドと微生物実習を通して臨床微生物学の知識を身につける。 ・ICT ラウンド、AST ラウンドに参加し、実践方法を学ぶ。 ・週 1 回の東京都立小児総合医療センターなどとのオンラインカンファレンスで症例を共有する。 ・年 4 回の東北大学病院総合感染症科との症例検討会で発表する。 ・熱帯医学、トラベルクリニック、HIV 外来などは他施設での短期研修を考慮。(詳細未定) ・東北大学病院総合感染症科との共同研究も可能。 ・小児リウマチの専門医師と共に不明熱や非感染性の発熱の診療にあたる。 サブスペシャリティの専門医、認定医 ・本研修プログラムを修了することにより、小児感染症学会認定指導医の受験資格を得ることができる。 ・ICD 制度協議会が認定するインフェクションコントロールドクターの資格を得ることができる。 特定分野研修の概要 ・小児感染症に関するあらゆるコンサルトに関してマネージメントができる。 ・感染管理室に所属し院内感染対策のマネージメントを行える。 ・抗菌薬適正使用支援チームに所属し、組織的な抗菌薬適正使用プログラムを実践できる。 ・専門医として必要な臨床微生物学の知識と技術が身につけられる。 ・原発性免疫不全患者のマネージメントができる。 集中治療(PICU) 研修責任者 小泉 沢 グループのアピールポイント 集中治療とは“さまざまな臓器不全や多臓器不全を発生し生命の危機にある重症患者を、24時間の濃密な観察のもとに、多職種チームで 集中的に治療するもの”です。集中治療医は集中治療チームのリーダーでありコーディネーターで、全身管理・臓器補助・蘇生の専門医です。 どのような疾患の患者であっても、急変時の初期評価と初期診療(救命処置と全身管理)が可能な診療能力を獲得することができます。 研究内容や診療における取り組みなど <研修目標の例> (1) 集中治療患者の緊急度、重症度を生理学的かつ系統的に評価する。 (2) 救命/蘇生処置を理解し実践する、各種侵襲的手技を実施する。 (3) 蘇生チームの一員として、心肺蘇生を実施する。 (4) チーム医療を理解し実践する。 (5) 搬送医療の適応と限界を理解し、搬送チームの一員として重症患者の病院間搬送を行う。重症患者をPICUなど高次医療機関へ紹介・ 搬送する判断を行える。 ( 研修目標に対する補足 ) 1. PICU 全入室患者の担当医の一員として診療を行う。 2. 患者評価のベースとなる PALS(小児二次救命処置法)を理解する。 3. 重症患者を評価し、申し送りの際に系統的なプレゼンテーションを行う。 4. 各種臓器不全の管理と治療の一例 気道:安全かつ迅速な気道確保、困難気道の認識と対応 呼吸:呼吸不全に対する人工呼吸療法、体外式膜型人工肺による呼吸補助 循環:循環不全・ショック・先天性心疾患周術期における、輸液、循環作動薬、機械的循環補助療法 中枢神経:脳炎脳症・心停止後症候群・脳神経外科疾患周術期の管理、頭蓋内圧亢進症の管理、集中治療における鎮痛鎮静管理 肝・腎:肝不全、腎不全に対する支持療法 血液:重症患者に対する輸血療法、oncologic emergenciesへの対応 電解質・栄養・消化器:各種電解質補正、経腸栄養と経静脈栄養の選択と実施 感染:敗血症の治療、ICU での感染対策・感染管理、適切な抗菌療法の実施 サブスペシャリティの専門医、認定医 集中治療科専門医 受験条件:小児科専門医など基盤となる専門医資格をもち、専門研修施設での集中治療室専従勤務を含めた所定の業績・技能研修修了の 条件を満たしていることなど。 特定分野研修の概要 宮城県立こども病院 PICU にて、内因系・外因系を問わず、外科系周術期も含め(診療科の枠にとらわれず)すべての重症小児の診療を行う。 〇主な学会 ・日本小児感染症学会 ・日本環境感染学会 ・European Society for Paediatric Infectious Disease:ESPID 〇主な学会 ・日本集中治療医学会 ・日本呼吸療法医学会 ・日本小児集中治療研究会 ・日本小児循環器集中治療研究会 特定分野研修 11 特定分野研修 12 38 39

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