03 04 山形県立中央病院 研修連携病院 03 山形県山形市大字青柳 1800 023-685-2626(代表) 担当者 若林 崇 ( 新生児内科 ) 近岡 秀二(小児科) いわき市医療センター 研修連携病院 04 福島県いわき市内郷御厩町久世原16 0246-26-3151(代表) 担当者 鈴木 保志朗 当院はこれまで小児科の中に一般小児グループと新生児グループが あり、それぞれで活動しておりました。しかし種々の都合(主に事 務的なこと)で 2024 年 4 月から小児科と新生児内科に分かれ、仕 事を行っていくこととなりました。しかし実際の業務内容はこれま でと何ら変わらず、小児科が NICU 当直のお手伝いをしたり、乳幼 児健診も分担して行ったりしています。 2024 年4月時点で小児科は小児科専門医4名、専門研修医2名。新 生児科は小児科専門医かつ周産期専門医 ( 新生児 )2 名、小児科専門 医 3 名、専門研修医1名です。当院初期研修修了者がそのまま専門 研修医として残ることが多いですが、東北大学及び山形大学から1 -2年の期間で専門研修に来られる方も多いです。 小児科の1年間の入院件数は 900 〜 1100 件。気道感染症や消化管 感染症などの急性期疾患が多いですが、ここ数年は食物アレルギー の負荷試験に力を入れており、年間 100 件前後に及びます。 新生児内科は山形県唯一の周産母子医療センターの一翼を担ってい ます。山形県でも分娩数は減っていますが、多胎妊娠は県内全域か ら当院へ紹介されています。出生体重 1500g 未満の極低出生体重児 は 2023 年度に 23 例入院しました。24 時間体制の NICU を維持するため、日当直医が 365 日・24 時間院内に待機し ています。 当院における専門研修の特徴の一つは、上記の通り小児科・新生児内科どちらの研修もできることです。過去には新 生児グループ 1 年、一般小児グループ 2 年と合計 3 年間在籍した医師もいました。希望に応じて柔軟に対応できます。 また敷地内には広い研修医宿舎があり、空きがあれば入居可能です。外来も週に1-2枠受け持つことができ、入院 医療とは異なる患者さん ( 起立性調節障害や肥満、てんかんなど ) の治療も経験できます。もちろん指導医のバック アップがあります。学会発表は山形地方会や宮城地方会、症例次第では全国学会での発表も可能です。研究費が支給 されるので、学会の年会費や参加費、学術書の購入費用は充分賄えます。 当院は初期研修医や専門研修医が多く、やる気のある人が多い病院です。研修期間中は忙しくとも、沢山経験を積ん だ方がその後の長い医師人生に確実に役立ちます。当院での研修を希望される方はご一報ください。 病院の紹介 いわき市医療センターは福島県浜通り地方、および茨城県北部を診療圏としていま す。その中でも小児科の入院施設を有する病院は、当センターのみです。 小児科の紹介 ・病院全体の病床数は700床、うち、小児病棟は29床、NICU 6床、GCU 12床に なります。 ・年間入院数は延べで 3181 名 / 外来件数は延べで 18278 名 主な疾患は肺炎などの呼吸器疾患、胃腸炎などの消化器疾患、痙攣などの神経疾患、 尿路感染症、川崎病など、多岐にわたります。 ・スタッフ数、得意分野 常勤医師 4名、うち小児科指導医 2名アレルギー、腎泌尿器、循環器が専門です。 非常勤医師 5名 内分泌、循環器、膠原病、神経、腎臓の専門医です。 ・地域における役割、科の特色 いわき市における小児科の入院施設が当センターだけなので、入院治療が必要なすべての患者さんが集まってきます。小児救急も当セン ターだけなので、当センターはいわき地区、および周辺地区の小児医療のかなめとなっています。したがって、多岐にわたる疾患を扱う 必要があります。 専門研修の紹介 < 専門研修医が行える診療業務 > 小児科で扱う疾患はすべて、検査から治療にかけて業務を行っていただいています。腰椎穿刺や骨髄穿刺などの検査はもちろん、挿管、 人工呼吸管理、腸重積の整復など、専攻医に必要な検査、処置の多くを経験できる機会があります。入院患者さんの診療は、スタッフ全 員が一つのグループで診療にあたっていますので、指導医から学びながら日常診療を行っていきます。また、当センターは一般小児科と NICU のグループが分かれているため、専攻医は日常的に未熟児・新生児の診療はありませんが、希望があれば処置、検査などの診療は可 能です。 専門研修の指導体制(診療の指導体制やカンファレンスなど) 日常診療では、常に指導医のバックアップ体制のもとで専攻医は診療していただいています。患者カンファレンスは毎朝行っており、そ の日の診療計画をディスカッションして、患者診療にあたっています。 学会発表や論文作成など 小児科学会地方会などに積極的に発表していただいています。また、当センターには査読のある医報である「いわき市医療センター医報」 があり、小児科専門医取得の必要事項である「論文掲載」についても、当センターで可能であり、過去の専攻医も、当センターで論文指 導を受け、投稿、掲載されています。 初期研修医・小児科専門研修医へのメッセージ 当センターは毎年フルマッチで 12 名の初期研修医が採用されています。1 年目、2 年目合わせて、24 名の初期研修医が研修されており、 初期研修のプログラムにそって研修が行われています。病院全体の医師数は 138 名です。もちろん、2024 年度からの「働き方改革」に準 じたルールで仕事をしていただいています。また当センターは、成育医療センターの連携施設となっており、小児科専攻医の地域医療研 修として、2年目の専攻医が、地域医療研修として3か月交代で当センターに研修に来ています。プログラムin MIYAGIで当センターに 専攻医として研修に来ていただいている先生は、成育医療センター 2 年目の先生と情報交換をしながら有意義な診療を行っていただいて います。日常診療は忙しいですが、今後の診療の支えとなるものを学ぶ良い期間となるよう、私たち指導医は努力していきたいと考えて います。 20 21
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