❶ 血液・腫瘍・免疫グループ 白血病、再生不良性貧血などの血液疾患、固形腫瘍・脳腫瘍および原発性免疫不全症などを中心に、幅広い疾患の治 療を行っています。造血幹細胞移植も積極的に行っており、固形腫瘍への自己末梢血幹細胞移植の他、骨髄、同種末 梢幹細胞、臍帯血の移植を実施しております。また、隔週で関係各科(小児外科、放射線科、整形外科、脳神経外科) との合同臨床検討会や、月1回宮城県立こども病院血液腫瘍科との合同カンファレンスを行い、連携強化を図ってい ます。 ❷ 腎臓グループ ネフローゼ症候群、糸球体腎炎、先天性腎尿路異常、膠原病、ミトコンドリア病、尿細管機能異常症などの腎臓病の 診断や治療を行っています。また、慢性腎不全の保存期治療や腹膜透析管理、急性・慢性腎不全の血液浄化療法も行っ ています。腎生検を年に15件程度実施しています。月1回、関連施設と合同カンファレンスを行い、切磋琢磨して います。日本腎臓学会の認定教育施設であり、腎臓専門医取得に向けた研修が可能です。 ❸ 内分泌グループ すべての領域の小児内分泌疾患患者を診療しており、他施設ではあまり診ることのない1型および2型糖尿病や各種 の骨系統疾患、血液腫瘍疾患治療後に晩期合併症を来した「小児がん経験者(CCS)」、さらに「成長障害」を伴うさ まざまな奇形症候群の患者さんと出会うことができます。1型糖尿病サマーキャンプも行っています。当科は日本内 分泌学会認定教育施設となっており、3年間で内分泌学会専門医資格が得られます。 ❹ 先天性代謝異常グループ 東北大学病院小児科は先天代謝異常の診断・治療・研究の伝統があり、国内外から「先天代謝異常症センター病院」 の一つとして認識されています。アミノ酸代謝異常、有機酸代謝異常、糖原病、ウィルソン病、リソゾーム病などの 多彩な疾患を診療しています。治療に関しても、従来の食餌療法、薬物療法に加えて、酵素補充療法(ハンター病、 ポンペ病など)、移植療法(骨髄移植、肝移植)などの最新の治療を取り入れ、治療法が無いとされた代謝異常症の 新しい治療法に取り組んでいます。 ❺ 神経グループ 精神遅滞、てんかん、神経筋疾患などの小児神経疾患一般から、脳炎脳症などの急性疾患、さらに注意欠如多動性障 害や自閉症などの発達障害まで、幅広い神経疾患の診察を行っています。特に小児の難治性てんかんに対して外科治 療の適応について、専用ビデオ脳波モニタリング室での長時間脳波測定、PET、SPECT、脳磁図などを用いて専門的 な評価を行い、てんかん科やてんかん外科と毎月カンファレンスを行っています。 ❻ 循環器グループ 臨床研修は、当科および宮城県立こども病院循環器科の2施設をローテートする形で行っており、胎児期から成人期 までの幅広い心疾患患者の診察・治療を経験することができます。先天性心疾患のほか、不整脈や川崎病、心筋炎、 心筋症などの診察・治療も行っています。心エコーや心臓カテーテル検査を用いた診断だけでなく、内科的治療やカ テーテル治療、デバイス治療、補助循環治療などを経験することができます。症例数も多く多岐にわたりますので、 研修期間中に幅広い知識や技術を身につけることができます。5 年間で日本小児循環器学会専門医資格が得られます。 ❼ 新生児グループ 東北大学病院総合周産期母子医療センター新生児室は病床数 33 床(NICU15 床)で運営されています。新生児科医 7 名と後期研修医3名、助産師/看護師52名で診療にあたり、臨床心理士と医療社会福祉士から積極的な支援を受け ています。入院患者数は年間 300 名で、超低出生体重児 30 ~ 40 名、人工呼吸管理 80 ~ 100 名、外科手術 20 ~ 30 名が含まれます。生育限界児、胎児発育遅延、双胎間輸血症候群、胎児水腫、染色体異常、骨系統疾患、先天性心疾患、 新生児外科疾患などを診療しています。 小児科はお子さんの病気すべてが診療対象となるため、基本的な位置づけは「子どもの総合診療科」となります。東北大学病 院小児科では、この「総合診療科」に7つの専門診療科が加わった形で、30名近くの日本小児科学会専門医が高度医療を提供 しています。 東北大学病院 小児科 特定分野研修病院 01 宮城県仙台市青葉区星陵町 1 番 1 号 022-717-7287(小児科医局) 担当者 新妻 秀剛 ( 小児科医局長 ) 01 12 13
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