こ ど も の 目 指 す 方 へ 東北大学小児科研修協議会 東北大学小児科専門医育成プログラム プログラムin
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小児科専門研修は、2 年間の初期研修修了後(卒後 3 年目)から開始となります。 本プログラムでは、初期臨床研修の 2 年目で 6 か月以上の小児科研修を経験した方を対象として、 小児科専門研修の内容を一年繰り上げる「小児科特化コース」の選択も可能となります。 他の病院の初期臨床研修でも、同じ条件を満たすプログラムを修了した方は対象となります。 ご自身の選択された初期臨床研修が該当するかわからない場合は、お気軽にお問い合わせください。 小児科専門研修「プログラム in MIYAGI」 小児科特化コースはこんな方におすすめ ! ●小児科医として「早く」働きたい ●大学院に「早く」入りたい(卒後5年目から入学可能) ●特定の専門分野に「早く」進みたい(卒後5年目から研修可能) ●出産や育児の前に「早く」小児科の基礎をマスターしたい 基盤研修 □研修連携病院で一般小児科の基礎を学びます。 □小児科特化コースの場合はこの過程は修了とみなし、特定分野研修に繰り上げが可能です。 特定分野研修 □東北大学病院や宮城県立こども病院などで専門的な診療を学びます。 □複数の診療分野を 2 〜 6 か月ずつローテートします。 □専門医受験には東北大学病院(基幹施設)で 6 か月以上の研修が必要です。 神経 ・東北大学病院 ・宮城県立こども病院 アレルギー ・宮城県立こども病院 循環器 ・東北大学病院 ・宮城県立こども病院 血液・腫瘍・免疫 ・東北大学病院 ・宮城県立こども病院 膠原病・リウマチ性疾患 ・宮城県立こども病院 新生児 ・東北大学病院 ・宮城県立こども病院 ・仙台赤十字病院 NICU 腎臓 ・東北大学病院 ・宮城県立こども病院 感染症 ・宮城県立こども病院 消化器 ・宮城県立こども病院 内分泌 ・東北大学病院 集中治療 ・宮城県立こども病院 先天代謝異常 ・東北大学病院 救急 ・仙台市立病院 □研修連携病院で主治医として診療にあたります。 □基盤研修・特定分野研修で学んだことを活かす、一般小児科仕上げの時期です。 総合研修 ●初期研修で小児科以外もいろいろ経験したい ●小児科の基盤からじっくり研修したい スタンダードコースはこんな方におすすめ ! スタンダードコース 基盤研修 3年目 特定分野研修 4年目 総合研修 5年目 初期研修の 2 年目で小児科研修が 6か月未満の方、あるいは 6か月以上でも基盤研修からの研修を 希望する方が対象になります。 小児科特化コース 特定分野研修 3年目 総合研修 4年目 初期研修の 2 年目で 6 か月以上の 小児科研修を経験した方が対象で 小児科専門研修の内容を 一年繰り上げが可能です。 6 7
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❶ 血液・腫瘍・免疫グループ 白血病、再生不良性貧血などの血液疾患、固形腫瘍・脳腫瘍および原発性免疫不全症などを中心に、幅広い疾患の治 療を行っています。造血幹細胞移植も積極的に行っており、固形腫瘍への自己末梢血幹細胞移植の他、骨髄、同種末 梢幹細胞、臍帯血の移植を実施しております。また、隔週で関係各科(小児外科、放射線科、整形外科、脳神経外科) との合同臨床検討会や、月1回宮城県立こども病院血液腫瘍科との合同カンファレンスを行い、連携強化を図ってい ます。 ❷ 腎臓グループ ネフローゼ症候群、糸球体腎炎、先天性腎尿路異常、膠原病、ミトコンドリア病、尿細管機能異常症などの腎臓病の 診断や治療を行っています。また、慢性腎不全の保存期治療や腹膜透析管理、急性・慢性腎不全の血液浄化療法も行っ ています。腎生検を年に15件程度実施しています。月1回、関連施設と合同カンファレンスを行い、切磋琢磨して います。日本腎臓学会の認定教育施設であり、腎臓専門医取得に向けた研修が可能です。 ❸ 内分泌グループ すべての領域の小児内分泌疾患患者を診療しており、他施設ではあまり診ることのない1型および2型糖尿病や各種 の骨系統疾患、血液腫瘍疾患治療後に晩期合併症を来した「小児がん経験者(CCS)」、さらに「成長障害」を伴うさ まざまな奇形症候群の患者さんと出会うことができます。1型糖尿病サマーキャンプも行っています。当科は日本内 分泌学会認定教育施設となっており、3年間で内分泌学会専門医資格が得られます。 ❹ 先天性代謝異常グループ 東北大学病院小児科は先天代謝異常の診断・治療・研究の伝統があり、国内外から「先天代謝異常症センター病院」 の一つとして認識されています。アミノ酸代謝異常、有機酸代謝異常、糖原病、ウィルソン病、リソゾーム病などの 多彩な疾患を診療しています。治療に関しても、従来の食餌療法、薬物療法に加えて、酵素補充療法(ハンター病、 ポンペ病など)、移植療法(骨髄移植、肝移植)などの最新の治療を取り入れ、治療法が無いとされた代謝異常症の 新しい治療法に取り組んでいます。 ❺ 神経グループ 精神遅滞、てんかん、神経筋疾患などの小児神経疾患一般から、脳炎脳症などの急性疾患、さらに注意欠如多動性障 害や自閉症などの発達障害まで、幅広い神経疾患の診察を行っています。特に小児の難治性てんかんに対して外科治 療の適応について、専用ビデオ脳波モニタリング室での長時間脳波測定、PET、SPECT、脳磁図などを用いて専門的 な評価を行い、てんかん科やてんかん外科と毎月カンファレンスを行っています。 ❻ 循環器グループ 臨床研修は、当科および宮城県立こども病院循環器科の2施設をローテートする形で行っており、胎児期から成人期 までの幅広い心疾患患者の診察・治療を経験することができます。先天性心疾患のほか、不整脈や川崎病、心筋炎、 心筋症などの診察・治療も行っています。心エコーや心臓カテーテル検査を用いた診断だけでなく、内科的治療やカ テーテル治療、デバイス治療、補助循環治療などを経験することができます。症例数も多く多岐にわたりますので、 研修期間中に幅広い知識や技術を身につけることができます。5 年間で日本小児循環器学会専門医資格が得られます。 ❼ 新生児グループ 東北大学病院総合周産期母子医療センター新生児室は病床数 33 床(NICU15 床)で運営されています。新生児科医 7 名と後期研修医3名、助産師/看護師52名で診療にあたり、臨床心理士と医療社会福祉士から積極的な支援を受け ています。入院患者数は年間 300 名で、超低出生体重児 30 ~ 40 名、人工呼吸管理 80 ~ 100 名、外科手術 20 ~ 30 名が含まれます。生育限界児、胎児発育遅延、双胎間輸血症候群、胎児水腫、染色体異常、骨系統疾患、先天性心疾患、 新生児外科疾患などを診療しています。 小児科はお子さんの病気すべてが診療対象となるため、基本的な位置づけは「子どもの総合診療科」となります。東北大学病 院小児科では、この「総合診療科」に7つの専門診療科が加わった形で、30名近くの日本小児科学会専門医が高度医療を提供 しています。 東北大学病院 小児科 特定分野研修病院 01 宮城県仙台市青葉区星陵町 1 番 1 号 022-717-7287(小児科医局) 担当者 新妻 秀剛 ( 小児科医局長 ) 01 12 13
地方独立行政法人 宮城県立こども病院 特定分野研修病院 02 宮城県仙台市青葉区落合 4 丁目 3-17 022-391-5111(代表) 担当者 梅林 宏明(リウマチ・感染症科、総合診療科) 02 宮城県立こども病院は「元気のでるファミリーホスピタル」を設計理念に、東北地方初の小児総合医療施設として 2003 年 11 月に開院しました。 27 の診療科は大きく内科系(小児内科)、外科系(外科、脳神経外科など)、総合系(集中治療科、麻酔科など)に分けられ、医師総数 80 余名が在籍し ます。各診療科及び成育支援局など各部門の連携はスムーズで、様々な臓器障害や背景をもつ患者に対して、複数の診療科や部門の協力により集学的医 療が行われています。呼吸サポートチームや栄養サポートチーム、緩和ケアチーム、抗菌薬適正使用支援チームなど、専門的な視点からの支援により診 療のレベルアップが図られています。 病床数は 241 床、入院患者数は年間 4,500 名程度、1 日平均外来患者数は 380 名程度(併科含む)です。 2016年に宮城県拓桃医療療育センターが移転・統合して一つの施設となり、リハビリテーションを含めた急性期から慢性期に至るまでの高度な医療・ 療育サービスを提供しています。2019 年には PICU を増床し、院外重症患者の迎え搬送やヘリ搬送による受け入れを拡充し、救急医療・集中治療体制 を充実させています。また、県内外の重症心疾患患者のさらなる治療成績向上を目的として 2022 年には循環器センターが開設されました。 当院は、病院らしくない病院、入院中のこども達が家庭に近い生活ができる病院を目指して、病棟の個室を多くし、複数のプレイルームやファミリールー ム、こども図書館、県立拓桃支援学校などの多様な施設を備えています。さらに、チャイルド・ライフ・スペシャリストや保育士などがこども達への様々 な支援を行い、ハードとソフトの両面からこどもと家族を中心とした医療を提供しています。 研修プログラムとして、右記の各科研修を2~6か月間単位で受け入れます。また、小児科専門医取得後のサブスペシャリティ研修においては、麻酔科(小 児の周術期管理)も受け入れています。当院での研修は、専門性の高い診療スキルを学べること、それぞれのスペシャリティを持つあらゆる医師に相談 できること、小児医療に詳しい多職種のメディカルスタッフとともにこども達に尽くせることが特徴と言えます。 ❶ 消化器科:消化器・肝臓・栄養疾患に対する専門診療 を行います。宮城県内の重症・慢性小児消化器疾患患者 の多くが集中しており、県外からも難治例が紹介される など、東北地方における小児消化器診療の拠点となって います。2022 年度の消化管内視鏡件数は 257 件 ( 上部消 化管 112 件、大腸 51 件、ダブルバルーン小腸 54 件、カ プセル小腸14件、治療・処置26件)で全国有数です。 スタッフ数*4名。 ❷ アレルギー科:食物アレルギー、気管支喘息、アトピー 性皮膚炎などのアレルギー疾患に対する専門診療を行っ ています。食物経口負荷試験は 2023 年度に 1,047 件を 施行(延べ数)しました。重症食物アレルギー患者に対 しての経口免疫療法や、重症気管支喘息患者及び重症ア トピー性皮膚炎患者に対する生物学的製剤による治療も 施行しています。スタッフ数 * 5名。 ❸ 腎臓内科:腎炎やネフローゼ、腎不全などに対する専 門診療を行います。自治体の3歳児健診における検尿に より紹介患者も増加しています。2022 年度において、急性血液浄化は持続血液 ( 濾過 ) 透析 13 件、血漿交換3件を 施行しました。また腎生検は 23 件施行しました。その他、腹膜透析患者の管理も行っています。スタッフ数 * 2名。 ❹ リウマチ・感染症科:診断時の鑑別も重なることが多いリウマチ性疾患及び感染症の専門診療を行います。リウ マチ性疾患患者に生物学的製剤を積極的に使用しています。また、重症感染症や比較的稀な感染症、免疫低下状態の 患者における感染症を扱います。さらに、様々な基礎疾患を持つ患者への予防接種、結核接触者への対応なども行い ます。スタッフ数 * 4名 ( リウマチ2名、感染症2名)。 (上記の4診療科は総合診療科として一般・救急疾患の診療も担当しています) ❺ 新生児科:病床数はNICU 12床、GCU・HCU 15床で運営されています。内科系・外科系合併疾患のある新生児 を優先して受け入れており、2022 年度の入院患者数は新生児病棟 241 名、産科病棟 44 名、一般病棟 1 名の 286 名 でした。同じく超低出生体重児 12 名、人工換気療法 102 名、手術件数 85 件などとなっています。スタッフ数 * 6名。 ❻ 血液腫瘍科:白血病などの血液腫瘍に対する化学療法や造血細胞移植、及び免疫性血小板減少性紫斑病や好中球 減少症、再生不良性貧血、血友病など、血液・免疫疾患、血液凝固異常症に対する専門的治療を行います。2022年 度の入院患者数は 173 名で、造血幹細胞移植は5例に施行しました。スタッフ数 * 5名。 ❼ 循環器科:先天性心疾患をはじめとする、あらゆる循環器疾患に対する専門的治療を行います。病棟にはリカバリー 室が新設され、さらに循環器センターが開設されたことで、多職種スタッフが協働する体制が組まれています。心臓 カテーテル検査は年間 300 件を超え、なかでも ASD,PDA 治療デバイスによるカテーテル治療は東北唯一の小児認定 施設となっています。スタッフ数 * 7名。 ❽ 神経科:重症心身障害や発達障害全般に対する医療・療育、てんかんや神経感染症、その他神経筋疾患に対する 専門的治療を行います。外来新患数は年間 300 ~ 400 名程度、入院患者数は年間 600 ~ 700 名程度になります。脊 髄性筋萎縮症に対する遺伝子治療や、脳性麻痺及び痙性対麻痺に対する選択的後根切除術と集中リハビリなども行っ ています。スタッフ数 * 8名。 ❾ 集中治療科:診療領域に関わらず、すべての小児重症患者の診療を行います。PICU 8床で運営されています。年 間入室症例数は 300 名前後で、2022 年度における入室契機は術後管理 160 名 (86%)、呼吸不全 35 名 (12%)、治療介 入のうち人工呼吸管理182名(64%)、ECMOを用いた呼吸循環補助4名(1%)などとなっています。スタッフ数*6名。 *スタッフ数はすべて 2024 年度 14 15
病床数 302 床の総合病院です。NICU を含む総合周産期母子医療センターは当院の主要診療科の一つです。 当小児科は、一般小児医療、各種専門医療、小児救急医療および臨床研修医教育の4つの柱を中心に、地域の基幹病院としての役割を果たしています。 仙台赤十字病院 仙台市立病院 特定分野研修病院 04 特定分野研修病院 03 宮城県仙台市太白区あすと長町1丁目1−1 022-308-7111(代表) 担当者 藤原 幾磨 宮城県仙台市太白区八木山本町2丁目43−3 022-243-1111(代表) 担当者 佐藤 智樹 ( 新生児科 ) 04 03 新生児科の紹介 NICU12床、GCU24床に加え、軽症新生児入院病床5床の合計41床で、新生児の入院病床数としては県内最大です。 当科の入院数は年間300名弱で、うち超・極低出生体重児約40例、人工呼吸管理数70〜80例、多胎(双胎、品胎)の症例が多 いのが特徴で70〜80例、重症新生児仮死後の脳低温療法1〜2例を診療しています。NICU退院後も外来で長期的にフォロー アップを行っています。医師は常勤が5名、非常勤1名と専門研修医1名です。当科は医師に加え、看護師、薬剤師、臨床心 理士、検査技師、臨床工学技士、医療事務、理学療法士の総勢70名以上で日々診療を行っています。東北大学病院、宮城県立 こども病院とともに、宮城県の新生児医療の3次医療施設として機能しています。 専門研修の紹介 新生児科のスタッフとして採用しますので、習得度によりNICUの診療業務全てを行うことができます。小児科医の基本手技の 一つである新生児の蘇生からはじまり、重症新生児の管理、毎日の回診でのプレゼンテーションまでを学んで頂きます。症例 数が多いため多数の症例を担当医として経験することができ、各症例は指導医が責任をもってバックアップします。専門研修 の目標として、小児科専門医として各病院に勤務する際、新生児症例も自信を持って診療できることを意識しています。 ①極低出生体重児の診療ができるようになる。 ②重症新生児について搬送を前提とした初期対応ができる。 これらのことを具体的な目標とします。 新生児専門医を選択肢に考える研修医には、超低出生体重児の管理や学会発表・論文作成等を希望に応じて指導します。 初期研修医・小児科専門研修医へのメッセージ 仙台赤十字病院NICUは穏やかで手厚い指導医、優しいスタッフばかりですので、人間関係のストレスなく研修・勉強に集中 できる環境です。新生児診療は小児科医として活躍するために必須の分野ですので、研修医の先生方が未来に向けてステップ アップできるよう職員一同で応援いたします。是非研修にいらしてください。 小児科の紹介 • 病床数 (小児病棟として)36 床、NICU・GCU 9床 • 年間入院数、外来件数、主な疾患(2023 年度実績) •入院患者数 10,126人/年 •外来患者数 17,500人/年 •救命救急センター受入数 15,561人/年(うち小児4,519人) 主な疾患 • 各種感染症(呼吸器感染、消化器系感染、尿路感染症、敗血症、骨髄炎、髄膜炎など) • 神経疾患(熱性痙攣[単純型、複雑型]、急性脳症、脳炎、頭部外傷など) • 内分泌疾患(糖尿病性ケトアシドーシス、バセドウ病、思春期早発症など) • 腎疾患(ネフローゼ症候群、急性腎炎など) • 川崎病、IgA 血管炎、気管支喘息、クループ、アナフィラキシー、腸重積症 スタッフ7名、専攻医5名 得意分野:神経疾患、内分泌疾患、循環器疾患、消化器疾患 地域における役割、科の特色 仙台圏のみならず、宮城県南、県北、時には福島県浜通りからも小児救急患者を受け入れており、痙攣性疾患はじめ 小児の様々な急性期疾患の診療を行っています。また地域のクリニックからの紹介患者も積極的に受け入れ、入院診 療を行っています。 専門研修の紹介 専門研修医が行える診療業務 •入院患者の検査、処置、治療全般 •救急患者の初期対応 • 新生児の診療(妊娠 34 週以降早産低出生体重児など) •乳児健診(1か月)、シナジス接種 •10月から「レジデント外来」として一般外来担当 専門研修の指導体制(診療の指導体制やカンファレンスなど) 入院患者主治医は2チーム制とし、スタッフ、専攻医、初期研修医がチームで診療にあたるが、そのうち一人が 「主」主治医として診療方針決定や患者への説明に積極的に責任を持ってあたる。スタッフはその指導を行う。 ・毎朝:前日入院患者カンファレンス ・毎週水曜:入院患者カンファレンス ・隔週金曜:放射線カンファレンス(放射線科医と画像検査の検討) ・週1回:抄読会 ・週1回:小児科レクチャー ( スタッフを講師として各種講義 ) 学会発表や論文作成など 日本小児科学会、同宮城地方会をはじめ、小 児救急医学会など専門学会での発表も専攻医 に積極的に行ってもらっている。専攻医には、 年1つは論文投稿するよう促している。 初期研修医・小児科専門研修医への メッセージ 血液・悪性疾患を除く、ほとんど全ての小児 の疾患を経験することができるのが当科の強 みです。救急は忙しいと思われているかも知 れませんが、着実に小児科医としての力をつ けることができると確信しています。 研修連携病院 16 17
01 02 八戸市立市民病院 研修連携病院 01 青森県八戸市田向3丁目1-1 0178-72-5111(代表) 担当者 金城 学 岩手県立中央病院 研修連携病院 02 岩手県盛岡市上田 1 丁目 4-1 019-653-1151(代表) 担当者 西野 美奈子 八戸や周辺の三沢市、十和田市、岩手県北部の一部を医 療圏とした小児拠点病院として診療にあたっています。 八戸市立市民病院は、八戸市のほぼ中央の閑静な住宅地 に位置し、すぐ近くを市民の憩いの場である新井田川が 流れています。医療圏としては八戸市および近郊の三沢 市、十和田市はもちろん、岩手県北部も含まれ、病院と しても救急医療と周産期医療を最重点課題としてとりあ げています。また、八戸地区における小児医療の拠点整 備のため、大学間の垣根を超えて当院が地域の小児医療 の拠点病院として役割を果たしていくことが期待され、 集約化が進行中です。 当院の病床数は 628 床で青森県内では比較的規模の大き な病院です。医師数は研修医を含めると 170 名程度で、 東北大学、弘前大学、秋田大学が主な派遣元となっています。研修医はフルマッチだと 19 名で、年によって多少の差は ありますが過去 10 年間で定数割れはほとんどありませんでした。数年前に院内保育園も整備され、女性医師や病院職員 にも大変好評です。 小児科常勤は現在 8 名で、毎年数名の入れ替えがあります。週半ばに弘前大学から応援医師を派遣していただき、何と か小児科医師の 24 時間当直待機体制を維持しています。 当科の朝は 8 時から NICU +産科との申し送りで始まり、その後、一般小児科の朝カンファを時間をかけて行っています。 朝カンファは若い先生方のプレゼンの練習の場でもあり、立場の上下関係なく意見を言いあえる状況を目標にしていま す。当科は、一般病棟、NICU、二つの周産期病棟という 4 つの病棟に関与していて、朝カンファが終わるとそれぞれの 業務に散っていきます。 当科の特徴の一つに新生児関連の業務の多さがあります。当院は県南地方の新生児関連の唯一の拠点病院となっており、 年間出生数は 1000 件程度です。集約化と重症例の集中により帝王切開例も多く、予定帝王切開なのに時間外すれすれと いうのが日常化しているのが悩みの種となっています。写真の左側の建物が新周産期センターとなっており、新生児専 門医を中心に若い先生方みなさんで新生児診療を行っていますが、マンパワーが足りないのも事実です。一般小児科に 関しては、小児疾患の各領域に対応できる状況ですが、比較的手薄である腎疾患と内分泌疾患に関しては弘前大学と東 北大学より定期的に専門の先生を派遣していただいています。その他令和元年度より、3 か月という短期間ではあります が、国立成育医療研究センターとの交換研修が開始され、地域に閉じこもりがちだった若い小児科医の励みになってい ます。研修連携病院としては他の施設より距離的には遠いのですが、仙台から新幹線で 80 分程度ですので、お気軽にお 越しいただければ幸いです。 広い岩手県の中心部である盛岡広域医療圏の「砦」として、小児内科 全般に広く通じ、急性期疾患を中心に慢性疾患にも対応しています。 【小児科の紹介】 当院は診療科の数が 29 と多く、医師数は 200 名を越え、急性期病院 としての総合力は申し分ありません。病院全体としての病床数は 685 床で、そのうち小児科としての病床数は 22 床です。2023 年度の小児 科外来患者数は9635人、紹介患者数は676人、時間外患者数は1882人、 救急車搬送数は 145 人で、新入院患者数は 770 人、平均在院日数は 4.9 日、新入院患者に占める救急からの入院患者は 64%でした。小児救急 の特徴としては「小児輪番」システムがあり、盛岡市内の3つの病院が輪番制で夜間休日の二次救急を断らずに対応 するもので、当院はその中心的病院として大きな役割を果たしています。呼吸器感染症、消化管感染症、アレルギー 疾患、痙攣、川崎病、不明熱等急性期疾患が入院の大半を占めます。小児神経外来は東北医科薬科大学から毎週てん かん専門医の先生を派遣していただいています。病児新生児は在胎 31 週以上を受け入れ基準にしています。年間分 娩数(2022 年度)は 355 件でした。小児科医師数は年度によって若干変わりますが、7〜8名です。血漿交換や脳 低温療法、心不全等の重症小児患者については岩手医科大学付属病院へ搬送しています。県庁所在地の公立病院であ り、背景の複雑な妊産婦さんが多いため、生まれてきた子が健やかに育っているかどうか定期的に見守り、必要であ れば自治体や児童相談所と情報共有しています。 小児外科常勤医が 2 名いるため、協力して診断治療を進めることができます。整形外科・泌尿器科・耳鼻科・眼科・ 皮膚科・形成外科等、他の外科系の小児対応にも協力しています。東北大系列の診療科と岩手医大系列の診療科とは 約半々で、各大学のやり方をベースにしつつ U ターン医師や I ターン医師が混ざることで、自己の慣習を決して常識 と信じ込まず、学会ガイドラインや国内外の最新知見に基づいて診療を進め、切磋琢磨しています。小児科のプライ マリ研修として必要十分な症例を経験できると思います。 【専門研修の紹介】 common diseaseを中心に、新生児医療や予防接種・乳児健診、腎臓・内分泌疾患、急性脳症などさまざまな領域 の診療を担当していただきます。入院患者対応は2チーム制です。病棟カンファレンスと新生児カンファレンスが毎 週あります。時間外労働の上限について小児科は A 水準を適用しており、当直明けの午後はできるだけ帰宅を促す雰 囲気になっています。日本小児科学会の地方会は宮城と岩手の両方に参加できます。学会旅費は限度がありますが支 給されます。小児科専門医試験受験に必要な論文の投稿先雑誌として、岩手県立病院医学会雑誌が恒例になりつつあ ります。 【メッセージ】 ニューヨーク・タイムズ紙「2023 年に行くべき 52 カ所」に盛岡市が選ばれ、たくさんの旅行客が訪れ注目されてい ます。当院は地域病院としての役割と中枢病院としての責任があり、大変ですが誇りでもあります。必ず実のある研 修になるはずです。一緒にこどもたちを支えていきましょう。 18 19
03 04 山形県立中央病院 研修連携病院 03 山形県山形市大字青柳 1800 023-685-2626(代表) 担当者 若林 崇 ( 新生児内科 ) 近岡 秀二(小児科) いわき市医療センター 研修連携病院 04 福島県いわき市内郷御厩町久世原16 0246-26-3151(代表) 担当者 鈴木 保志朗 当院はこれまで小児科の中に一般小児グループと新生児グループが あり、それぞれで活動しておりました。しかし種々の都合(主に事 務的なこと)で 2024 年 4 月から小児科と新生児内科に分かれ、仕 事を行っていくこととなりました。しかし実際の業務内容はこれま でと何ら変わらず、小児科が NICU 当直のお手伝いをしたり、乳幼 児健診も分担して行ったりしています。 2024 年4月時点で小児科は小児科専門医4名、専門研修医2名。新 生児科は小児科専門医かつ周産期専門医 ( 新生児 )2 名、小児科専門 医 3 名、専門研修医1名です。当院初期研修修了者がそのまま専門 研修医として残ることが多いですが、東北大学及び山形大学から1 -2年の期間で専門研修に来られる方も多いです。 小児科の1年間の入院件数は 900 〜 1100 件。気道感染症や消化管 感染症などの急性期疾患が多いですが、ここ数年は食物アレルギー の負荷試験に力を入れており、年間 100 件前後に及びます。 新生児内科は山形県唯一の周産母子医療センターの一翼を担ってい ます。山形県でも分娩数は減っていますが、多胎妊娠は県内全域か ら当院へ紹介されています。出生体重 1500g 未満の極低出生体重児 は 2023 年度に 23 例入院しました。24 時間体制の NICU を維持するため、日当直医が 365 日・24 時間院内に待機し ています。 当院における専門研修の特徴の一つは、上記の通り小児科・新生児内科どちらの研修もできることです。過去には新 生児グループ 1 年、一般小児グループ 2 年と合計 3 年間在籍した医師もいました。希望に応じて柔軟に対応できます。 また敷地内には広い研修医宿舎があり、空きがあれば入居可能です。外来も週に1-2枠受け持つことができ、入院 医療とは異なる患者さん ( 起立性調節障害や肥満、てんかんなど ) の治療も経験できます。もちろん指導医のバック アップがあります。学会発表は山形地方会や宮城地方会、症例次第では全国学会での発表も可能です。研究費が支給 されるので、学会の年会費や参加費、学術書の購入費用は充分賄えます。 当院は初期研修医や専門研修医が多く、やる気のある人が多い病院です。研修期間中は忙しくとも、沢山経験を積ん だ方がその後の長い医師人生に確実に役立ちます。当院での研修を希望される方はご一報ください。 病院の紹介 いわき市医療センターは福島県浜通り地方、および茨城県北部を診療圏としていま す。その中でも小児科の入院施設を有する病院は、当センターのみです。 小児科の紹介 ・病院全体の病床数は700床、うち、小児病棟は29床、NICU 6床、GCU 12床に なります。 ・年間入院数は延べで 3181 名 / 外来件数は延べで 18278 名 主な疾患は肺炎などの呼吸器疾患、胃腸炎などの消化器疾患、痙攣などの神経疾患、 尿路感染症、川崎病など、多岐にわたります。 ・スタッフ数、得意分野 常勤医師 4名、うち小児科指導医 2名アレルギー、腎泌尿器、循環器が専門です。 非常勤医師 5名 内分泌、循環器、膠原病、神経、腎臓の専門医です。 ・地域における役割、科の特色 いわき市における小児科の入院施設が当センターだけなので、入院治療が必要なすべての患者さんが集まってきます。小児救急も当セン ターだけなので、当センターはいわき地区、および周辺地区の小児医療のかなめとなっています。したがって、多岐にわたる疾患を扱う 必要があります。 専門研修の紹介 < 専門研修医が行える診療業務 > 小児科で扱う疾患はすべて、検査から治療にかけて業務を行っていただいています。腰椎穿刺や骨髄穿刺などの検査はもちろん、挿管、 人工呼吸管理、腸重積の整復など、専攻医に必要な検査、処置の多くを経験できる機会があります。入院患者さんの診療は、スタッフ全 員が一つのグループで診療にあたっていますので、指導医から学びながら日常診療を行っていきます。また、当センターは一般小児科と NICU のグループが分かれているため、専攻医は日常的に未熟児・新生児の診療はありませんが、希望があれば処置、検査などの診療は可 能です。 専門研修の指導体制(診療の指導体制やカンファレンスなど) 日常診療では、常に指導医のバックアップ体制のもとで専攻医は診療していただいています。患者カンファレンスは毎朝行っており、そ の日の診療計画をディスカッションして、患者診療にあたっています。 学会発表や論文作成など 小児科学会地方会などに積極的に発表していただいています。また、当センターには査読のある医報である「いわき市医療センター医報」 があり、小児科専門医取得の必要事項である「論文掲載」についても、当センターで可能であり、過去の専攻医も、当センターで論文指 導を受け、投稿、掲載されています。 初期研修医・小児科専門研修医へのメッセージ 当センターは毎年フルマッチで 12 名の初期研修医が採用されています。1 年目、2 年目合わせて、24 名の初期研修医が研修されており、 初期研修のプログラムにそって研修が行われています。病院全体の医師数は 138 名です。もちろん、2024 年度からの「働き方改革」に準 じたルールで仕事をしていただいています。また当センターは、成育医療センターの連携施設となっており、小児科専攻医の地域医療研 修として、2年目の専攻医が、地域医療研修として3か月交代で当センターに研修に来ています。プログラムin MIYAGIで当センターに 専攻医として研修に来ていただいている先生は、成育医療センター 2 年目の先生と情報交換をしながら有意義な診療を行っていただいて います。日常診療は忙しいですが、今後の診療の支えとなるものを学ぶ良い期間となるよう、私たち指導医は努力していきたいと考えて います。 20 21
【大崎市民病院の紹介】 宮城の県北地域(大崎、栗原、登米地区)人口20万人 以上の医療圏の基幹病院です。2014年7月より新病院として施設、 設備が新しくなりました。県北唯一の小児の入院設備をもつ基幹病院であり、未熟児~思春期まで小児科疾患全般を 受け入れています。 【小児科の紹介】 人口 20 万人を超す医療圏にも関わらず、当院以外に小児科医がほとんどいないため、院内での外来、プライマリー ケアのみならず、院外での乳児健診や予防接種、校医や往診も担当し、地域医療において大きな役割を担っています。 少ないスタッフで小児医療全般に対応しており、プライマリーケアから重症疾患の管理まで幅広く小児医療を経験す ることができます。妊娠30週未満の早産児、外科系疾患(急性虫垂炎、鼠径ヘルニアは当院外科で対応可能)、悪性疾患、 先天性心疾患、その他高度な治療を要する重症例に関しては仙台市内の3次施設に搬送し、役割分担しながら対応し ています。 【診療の実績 】 〈スタッフ〉常勤医8名、専攻医1名、初期研修医1〜3名 当科の病床数は一般小児病棟14床、NICU6床。 年間総入院患者数は800例を超え、NICUでは30週以降の早産児 の治療も行っています。また、ICU 症例(呼吸不全、CPA 蘇生後など)の治療も行っています。 月に2回勉強会も定 期的に行っております。 外来では、午前中は一般外来、午後には大学の応援医師の協力のもと、腎臓、心臓、神経、 発達、新生児などの 専門外来を行っています。 初診の患者は年間3500例を超えます。 他科やコメディカルとの垣 根が低く、働きやすい職場です。 【大崎地区について】 西には鳴子温泉、北には栗駒山、東にはお酒で有名な松山があり、観光の名所もたくさんあります。 また、お米、お酒、 山菜、きのこなど美味しい食材もたくさんあります。 05 06 石巻赤十字病院 研修連携病院 05 宮城県石巻市蛇田字西道下 71 番地 0225-21-7220(代表) 担当者 鈴木 大 大崎市民病院 研修連携病院 06 宮城県大崎市古川穂波3丁目 8-1 0229-23-3311(代表) 担当者 北西 龍太 病院の紹介 石巻・登米・気仙沼医療圏における救急医療、災害医療、小児医療、 周産期医療の拠点として、「世界一強く、そして優しい病院」を目指 しています。 小児科の紹介 地域小児医療の基幹病院として小児一般診療および新生児診療を担っ ています。小児専門医のみならず、研修医の活躍、救急科との連携や、 敷地内に併設されている夜間急患センターなどに支えられ、昼夜問わ ず安心して受診できる病院として地域に根付いています。当院は小児 科病床の定数をもたず、柔軟性をもって多彩な症例に対応しておりま す。common diseaseのほか、アレルギー専門医教育研修施設(正施設) の認定を受け、小児アレルギー専門医による食物経口負荷試験を行っ ております。また、地域周産期母子医療センターとして NICU(6床)、GCU(6床)を有し、妊娠 30 週以上、出生体重 1,000g 以上の早産児や病的新生児の受け入れと長期的な発達発育支援を行っています。高度な医療を要する重症例など、仙台圏 の 3 次医療施設との連携を図ります。他にも、地域の医療的ケア児 / 者の診療、支援学校への巡回、院内救急科、成人科 や行政との連携を通じて、災害医療や移行期医療の支援を目指しています。 <診療実績 2023年度> 外来延べ人数:13,915 人、1 日平均患者数:57.5 人、入院延べ人数(24 時 + 退院):6,176 人、1 日平均患者数:16.9 人 平均在院日数:7.1 日、分娩数:729 例、NICU 入院患者数:136 人、人工換気症例:60 例 診療体制は、小児科専門医5人、後期研修医1〜2人、初期研修医、専門外来の診療応援医、小児外科医、遺伝科医、多 職種によるチームで構成されています。小児一般外来、乳児健診、予防接種、慢性外来、新生児フォローアップ外来、各 専門外来で診療を行うかたわら、救急対応や集中治療管理、帝王切開、石巻市の乳幼児健診、看護学生講義、夜間急患セ ンターの診療応援、抄読会、エコチル調査事業などを行っています。一方で、年次有給休暇取得の推進、性別を問わない 育児休暇など、働き方、ワークライフバランスにも真摯に向き合い、皆で支え合いながら心身ともに健康で活気のある職 場を目指しています。 専門研修の紹介 豊富な症例を経験することで、小児科医として基盤となる知識手技が獲得できます。症例カンファレンスを通じて病態の 整理、プレゼン能力を養います。将来なりたい小児科医像を共有し、コーチングしながら自主性とリーダーシップ、協調 性を育みます。院内誌や英誌への論文投稿、学会発表を支援します。 初期研修医・小児科専門研修医へのメッセージ ひとりひとりの個性を大事にしながら、小児と真摯に向き合えるひとを育てます。 「人生と三陸道は、でこぼこだけれど、それもいいね」 22 23
2002 年 8 月開院の比較的新しい病院です。古い慣習などはなく、リベラルな空気の中で働くことができます。 小児科の紹介 小児科は宮城県南部の小児医療の中心として紹介患者の受け入れを行うとともに、直接来院した患者の中から重症者 を見出し、これらの患者を対象とした入院治療を行っています。また、予防接種外来・乳児健診、循環器および食物 アレルギーを中心としたアレルギーの専門外来も行っています。 ・病床数 小児一般病床 12床、未熟児・新生児集中治療室 2床 ・年間入院数 400-500人/年 ・外来患者数 6000-7000人/年 ・主な疾患:上下気道感染症、気管支喘息、胃腸炎、川崎病、細菌性髄膜炎、アレルギー性紫斑病、新生児疾患(軽症例) ・スタッフ 常勤医4名 ・得意分野 循環器、アレルギー、発達診療 ・地域における役割、科の特色:当科は宮城県南部の小児医療の中心的役割を果たすため、紹介患者さんの積極的な 受け入れを行うとともに、直接来院した患者さんから比較的重症度の高い患者さんを見出し、入院の上精査、加療を 行うことを中心に診療を行っています。また特殊な治療を要する悪性腫瘍、重症心疾患、脳炎等は東北大学病院や宮 城県立こども病院等へ紹介し、重篤な状態を脱した後、当院にて引き続き加療や経過観察を行うケースも増えてきて います。 日勤帯は病院が休診日である土曜・日曜・祝日でも一部大学からの応援を得て、365 日小児科医が小児を診察してい ます。また平成 24 年度からは病院として救命救急センターが開設したのに伴い、小児科も土曜・日曜・祝日を除き 準夜帯は院内待機体制をとっています。 専門研修の紹介 自主性を重んじ、指導医のもと、入院患者の主治医・週数回の外来・当直ローテーションへの参加など、ある程度スタッ フとして責任のある仕事を担当していただきます。 07 08 みやぎ県南中核病院 研修連携病院 07 宮城県柴田郡大河原町西 38-1 0224-51-5500(代表) 担当者 大原 朋一郎 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 研修連携病院 08 宮城県仙台市宮城野区宮城野2丁目-11-12 022-293-1111(代表) 担当者 千葉 洋夫 病院の紹介 当院は数多くの診療科を持ち、東北大学病院に次ぐ県内随一の病床数を 誇る、小児科入院病棟と地域周産期母子医療センター NICU を備えた急 性期高次医療施設です。 小児科の紹介 ・病床数 小児科病棟20床 NICU9床(NICU3床、GCU6床) ・年間入院数 1200 例 ( 小児科 1020 例、NICU180 例 )、外来件数平均 34.2人/日 主な疾患 : 小児科領域では肺炎、胃腸炎、川崎病、熱性けいれん、喘息、 食物アレルギー、IgA 血管炎、低身長、思春期早発症、周期性発熱、ITP などが対象です。新生児領域では在胎 30 週以降の早産低出生体重児、 正期産児の高ビリルビン血症、低血糖、感染症、呼吸障害などが対象です。 ・スタッフ数常勤 8 名、非常勤 3 名 ・得意分野 新生児疾患 アレルギー疾患 血液•免疫疾患 内分泌疾患 循環器疾患 ・地域における役割、科の特色 当科には新生児、アレルギー、内分泌、循環器の専門医がおり、加えて神経、血液免疫の専門医が外来診療を行っています。 小児科病棟とNICUで入院管理を行っています。近隣小児科クリニックからの紹介患者を受け入れ、Common diseaseから専 門性の高い疾患まで幅広く学ぶことが出来ます。当院の年間分娩数は 1000 件あり、全ての帝王切開と異常出産の分娩立会い を行い、新生児蘇生を実践しています。新生児科では、正常新生児から病的新生児まで正常と異常の両方を学ぶことが出来ます。 また、産科クリニックからの新生児搬送を受け入れている一方で、先天性心疾患、染色体異常、重症新生児仮死例については 宮城県立こども病院などに新生児搬送しています。 専門研修の紹介 < 専門研修医が行える診療業務 > 小児:静脈採血、点滴確保、カテーテル尿採取、骨髄採取、腰椎穿刺、単純 X 線、CT 検査、MRI 検査、超音波検査、排泄性 膀胱尿道造影、食物経口負荷試験、内分泌負荷試験 新生児:正常新生児診察・健診、新生児蘇生、挿管処置、採血(ヒールカット、静脈)、点滴確保(末梢静脈ライン、中心静脈 ライン)、経静脈栄養、超音波検査、頭部 MRI 検査 < 専門研修の指導体制(診療の指導体制やカンファレンスなど)> 毎週火曜日 8 時 30 分から 1 時間の小児科全体の症例検討会を行っています。NICU では毎週月曜日に産科との合同ミーティン グを行っています。月1〜2回の抄読会、月1〜2回の研修医・学生向け講義(教育プログラム)を行っています。また、多 職種連携として医師、看護師(外来、小児科病棟、NICU)、薬剤師、保育士を交えた小児科スタッフミーティングを月 1 回行っ ています。 < 学会発表や論文作成など > 専門研修医の先生達は小児科学会宮城地方会、仙台カンファレンス、小児科関連学会等で実際に経験した症例を中心に学会発 表を行っています。さらに学会発表したものを論文にまとめ、病院雑誌や小児科関連医学雑誌に投稿してもらっています。 初期研修医・小児科専門研修医へのメッセージ 令和 6 年度より通常の初期研修プログラムに加え小児科産科コースが加わりました。未来のある子ども達の診療に携わること は非常に有意義です。小児科志望のあなた、小児科に興味のあるあなた、是非当院で研修してみませんか。 24 25
仙台市太白区にある病床数 389 床、診療科数 23 科の総合病院です。 仙台市および宮城県南部において2次医療および小児保健の一翼を担っています。 小児科の紹介 常勤医2名、非常勤医1名で診療を行っています。3名全員が日本小児科学会専門医、うち2名が研修指導医です。 入院数は約600人/年、外来数は約9000人/年です。仙台市および宮城県南部地域の小児1次~2次医療(各種感染症、 食物アレルギー、川崎病、小児の心疾患)を行っています。 医師数が少ないぶん、主治医制ではなくチームで入院診療にあたっています。 スタッフ全員で対応することで情報の共有や相談がしやすく、なおかつ効率的な診療となっています。 小児外科、耳鼻咽喉科、整形外科、泌尿器科、皮膚科、歯科でも小児を受け入れており、協同で診療にあたることも 多くあります。 アレルギー外来を開設しています。医師2名(うち2名がアレルギー専門医)が担当となり、約 150 ~ 200 件 / 年の 食物負荷試験を行っています。 心臓外来は、超音波専門医・胎児心エコー認証医による胎児診断の他、先天性心疾患・不整脈・心筋疾患患児の診断・ 経過観察を行っています。 専門研修の紹介 チームの1人として、原則として全ての入院患者の診療にあたります。 一般小児外来・救急外来に加えて、乳児健診や予防接種業務といった小児保健業務も行います。 小児科診療の土台となる幅広い業務のほぼ全てを経験することを目標とします。 経験した症例のうち適切なものを選び、プレゼンテーションのトレーニングとなる学会やカンファレンスでの発表の 機会を作ります。 アレルギーや小児心疾患に興味はありますか? 興味を引く内容があれば、各専門外来の見学や指導下での専門的な診療の体験も可能です。 初期研修医・小児科専門研修医へのメッセージ 当科は小規模な若いチームです。 我々は指導する側ではありますが、先生方のこれまでの知識や経験もぜひフィードバックしていただき、一緒により よい診療を目指していきたいと願っています。 09 仙台赤十字病院 研修連携病院 09 宮城県仙台市太白区八木山本町 2 丁目 43-3 022-243-1111(代表) 担当者 田澤 星一 ( 小児科 ) 特定分野研修 NEXT PAGE P36 アレルギー P37 膠原病・リウマチ性疾患 P38 感染症 P39 集中治療 P40 救急 P28 血液・腫瘍・免疫 P29 腎臓 P30 内分泌 P31 先天代謝異常 P35 消化器 P32 神経 P33 循環器 P34 新生児 26 27
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