小児病態学分野では、医学部4年生から6年生までの3年間に一貫したカリキュラムを組んでいます。みなさんに、将来小児科医にならなくとも、基本的な小児の診察ができる医師になってもらうことが目標です。
 
医学部4年生の臨床修練前実習では、シミュレーション人形を用いて、基本的な小児の医療面接と診察方法を模倣します。多くの学生は「(言う通りに動いてくれない・自分の状態を説明できない)こどもをどう診察すればいいのか?」と戸惑うと思います。乳児人形と疾患シナリオによるシミュレーションを通して、小児の診察のポイントを理解してもらいます。
 
医学部4~5年生のBSLでは、実際の小児患者さんを診察します。実習初日・2日目に、小児の診察方法や救急疾患・感染症などを復習します。小児診療の全体像を把握できるように、1週目は大学病院、2週目は学外の病院で実習を行います。大学病院では専門性の高い希少疾患を、学外病院では感染症や喘息など一般的な疾患を経験することができます。各人が実習する診療グループ・学外病院が異なるので、実習最終日には、2週間の実習の総括を行い、実習で得た経験を共有します。
 
医学部6年生の高次修練では、大学病院での実習以外に、宮城県立こども病院での実習、在宅診療や小児科クリニック実習が可能です。また、小児科研究室で基礎研究の実習を行うこともできます。4~5年生で学習したことを元に、各人の興味にあわせて、より高度な実習をしてもらいます。先生方はみな教育熱心で、4週間の実習は大変貴重な経験となると思います。小児科診療の奥深さを感じながら、楽しく実習していただきたいと思います。
 
それぞれの実習の資料は、以下のリンクより閲覧して下さい。
みなさんと実習でお会いできることを楽しみにしています。
臨床修練前実習の学生の皆さんへ
三次修練(Bed Side Learning, BSL)の学生の皆さんへ
高次修練の学生の皆さんへ
学生教育担当 : 内田 奈生